サーリーはクロモリフレームで耐久性が高く末永く使い続けることができることでも人気があります。ですがどんなフレームでも塗装やロゴマークは樹脂などを含むため紫外線劣化や擦れたりぶつけたりすると傷や剥がれなどが起きてきますね。サーリーは他のメーカーにはほとんど無い、フレームロゴデカールの販売があり貼り替えることができます。
今回依頼いただいた車種は【Midnight Special / ミッドナイトシャル】カラーはパールホワイトにクリア塗装、デカールロゴはブラックです。全体的に綺麗だったのですが一番擦れが起きやすいトップチューブのロゴはボロボロです。
まず古いデカールロゴを剥がします。比較的保管状態がよかったので紫外線などによる劣化は少なく、デカールは思った以上にしっかりフレームにくっついていました。もちろん指で擦っても取れるはずはなく爪で地道に削っていく… すると日が暮れます笑
意外と粘着は強く、ただのステッカーと違い角が剥がれたら一気に剥がせるものではなく、細切れにちぎれてしまうのがデカールの特徴ですね。プラモデルを作ったことがある人はなんとなくわかるかと思います。そのかわり湾曲した箇所や複雑な形状にもシワが入りにくく張りやすい特性があります。
今回のフレームはメーカーオリジナル塗装でクリア塗装も強く、樹脂製のヘラのようなものを使ってデカールを削りとってもクリア塗装に傷は全くつきませんでした。ですがその他、艶消し塗装や再塗装されたものは塗装の表面硬度が強くない場合もありますので注意して作業が必要ですね。
デカールロゴを剥がす前に元々のデカールロゴの位置をマスキングテープなどでガイドしておきます。メーカーから販売されているデカールロゴは透明フィルムにロゴマークがくっ付いていてフレームに貼り付けた後、透明フィルムを剥がしていくことでロゴマークだけがフレームにくっつき残ります。透明フィルムを貼り付けたあとロゴ部分をしっかりと指の腹でフレームに押さえ付けます。押さえ付けが弱いと透明フィルムを剥がすときにフレーム側にくっつかず、フィルム側に残ってしまう場合がありますのでゆっくり焦らずおこないます。また爪を立てるのは厳禁です。
順序が逆転しますが、新しいデカールロゴを貼り付ける前に、古いデカールロゴを剥がした後はフレーム側に古い粘着剤や手の油などが残っているので綺麗に脱脂する必要があります。
今回使用したのは【Muc-Off / マックオフ GLUE&SEALANT REMOVER】元々はチューブラーホイールなどに付着したチューブラーセメントやチューブラーテープなどをふやかし取り除く溶剤。デカールロゴを剥がす際にフレームのクリア塗装が強いのを確認できたので布などのクロスに吹き付けて軽く擦ると、綺麗に粘着剤がとれて指で確認するとキュキュと綺麗に脱脂されているのがわかりました。ただし艶消し塗装のフレームや塗装の状態によっては目立たない箇所で試すなど注意が必要です。
チューブラーセメントやチューブラーテープなどに使う際は、リムに付着した接着剤に直接吹きかけたいのですがスプレータイプなのでリム以外の場所にも巻き散るので使いづらかったのですが、今回は布やクロスなどに吹き付けてからフレームを擦るのでとても使いやすかったです。
サーリーのフレームデカールは車種毎に販売があり今回のミッドナイトスペシャルは元々のオリジナルデカールを現行モデルと同じデカールに一新しました。最新のロゴは元々のデカールロゴと若干違っていてシートステーのロゴはやや小さく、シートチューブはミッドナイトレコード盤になっています。
更に大掛かりになりますが、フレームヘッドチューブのメーカーエンブレムはやや厚みのあるアルミ？でできたものの裏側に強力な粘着テープが貼られています。はじめ目にした時に【エンブレムってテープで貼ってあるんや】と少し残念な気持ちになる方も多いですが、ある意味貼り替えることができるのでブラックだったものをシルバーに、シルバーだったものをブラックにすることも出来ます。意外と強固にくっついているので軽く爪を引っ掛けたぐらいでは外れたりはしないです。再塗装をした際にもフレームカラーが際立つエンブレムカラーの選択が可能ですね。
フレームロゴの貼り替えは1箇所550円税込〜承っております。1台分は約7,150円税込〜
お手持ちのサーリーフレーム、デカールロゴがボロボロしていませんか？
丁寧に貼り替え致しますので、ご希望の方はぜひご相談下さいね〜💎🐕
Snatch Cycles
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